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不安を解消したいとき:「考え」と「事実」を分ける方法
「嫌われたかもしれない」 「また失敗するかもしれない」 「このまま悪いことが起きる気がする」 不安が強いとき,頭に浮かんだ考えが,まるで事実のように感じられることがあります。 けれども,頭に浮かんだ考えは,必ずしも事実とは限りません。 たとえば,LINEの返信が来ないとき, 「嫌われたのかもしれない」 「怒らせたのかもしれない」 「もう関係が終わるのかもしれない」 と考えてしまうことがあります。 でも,このとき事実として分かっているのは, 「返信がまだ来ていない」 ということだけです。 「嫌われた」「怒っている」「関係が終わる」というのは,事実ではなく,不安な気持ちの中で浮かんできた,主観的でネガティブな「考え」です。 そしてこのようなネガティブな考えに支配されるとさらに不安になり,もっと否定的な考えから抜け出せなくなっていきます。 このように,考えと距離が取れなくなり,考えをそのまま現実のように感じてしまう状態を,認知行動療法の一種であるAcceptance and Commitment Therapy(ACT)では,「認知的フュージョン」と呼
7月2日読了時間: 4分


反芻と省察の違い:より良い解決に向けての考え方
反芻と省察の基本的な理解 反芻と省察は、「過去の出来事について考えている」という点では同じですが、その考え方と効果には大きな違いがあります。このページでは、反芻と省察の違いを詳しく説明し、より良い解決に向けた考え方を解説します。 反芻の影響 嫌なことがあったとき、何度も同じことを考えてしまうことがあります。例えば、 「あのとき、ああ言わなければよかった」 「どうして自分はいつもこうなんだろう」 「相手はどう思っただろう」 「また同じことを繰り返すのではないか」 このように、嫌な気持ちや考えが頭の中でぐるぐる回り続ける状態を、心理学では「抑うつ的反芻」と呼びます。 抑うつ的反芻は、一見すると「きちんと考えている」「反省している」「問題を解決するために必要なことだ」と、大切なことのように感じられるかもしれません。しかし、ネガティブな気持ちのまま同じことを考え続けても、解決に近づくとは限りません。 ネガティブな思考の悪循環 抑うつ的反芻は、気分の落ち込みや不安を悪化させることが複数の研究で明らかにされています。つまり、ネガティブな気持ちに巻き込まれなが
6月27日読了時間: 3分


ネガティブな考えが止まらないとき:考えを「消す」より「切り替える」ために
「嫌な考えが頭から離れない」 「考えないようにしているのに,何度も思い出してしまう」 「気づくと,同じことをぐるぐる考えている」 そのような経験はありませんか。 ネガティブな考えが止まらないとき,私たちはつい「考えないようにしよう」とします。 しかし,考えを無理に消そうとすると,かえってその考えが強く意識され,何度も蘇ってしまいます。 有名な心理学の研究に, 「シロクマ実験」があります。 Wegnerら(1987)の研究では,参加者に「シロクマのことを考えないようにしてください」と指示しました。 そして,もしシロクマのことが頭に浮かんだら,ベルを鳴らすよう求めました。 すると,多くの参加者は,シロクマのことを考えないようにしようとしているにもかかわらず,何度もシロクマを思い浮かべてしまいました。 さらに,いったん考えないようにした後で,今度は自由にシロクマのことを考えてよいと言われると,最初から自由に考えていた人よりも,シロクマのことが浮かびやすくなる傾向が見られました。 つまり,「考えないようにする」という努力が,かえってその考えを意識しやすく
6月25日読了時間: 3分
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